身に覚えのない宅配便『お届け予定』通知メールやSMS、安心のための確認ステップ
日頃、インターネットで買い物をされたり、ご家族やご友人から荷物が送られてきたりと、宅配便を受け取る機会は多くなっていることと思います。宅配便業者からは、「お届け予定のお知らせ」というメールやSMS(ショートメッセージサービス)が届くこともあり、大変便利なサービスです。
しかし、残念ながら、この宅配便の通知を装った、怪しいメールやSMSも増えています。こうした通知を受け取ると、少し不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
このページでは、身に覚えのない宅配便の「お届け予定」通知を受け取った際に、慌てずに確認するための、誰でもできるシンプルなステップをご紹介いたします。
怪しい「お届け予定」通知の見分け方
まず、届いたメールやSMSが怪しいかどうかを見分けるための、いくつかのポイントがあります。
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差出人が公式とは違う名前やアドレスになっている 有名な宅配便業者を装っていても、差出人の名前が少し違っていたり、メールアドレスが業者名とは全く関係のないものだったりすることがあります。
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メッセージの内容が不自然である 日本語がおかしかったり、普段使う言葉遣いと違っていたりすることがあります。「荷物のお届けに問題が発生しました」「確認のため、こちらをクリックしてください」などと、急かすような表現が使われている場合も注意が必要です。
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身に覚えのない「お届け予定」について書かれている 一番重要なポイントです。ご自身やご家族が最近注文した覚えのない荷物について書かれている場合は、特に注意が必要です。
慌てずに確認するシンプルなステップ
もし、身に覚えのない宅配便の「お届け予定」通知を受け取ったら、次のステップで落ち着いて確認しましょう。
ステップ 1: 差出人をじっくり確認する
メールやSMSに表示されている差出人の名前やメールアドレス、電話番号をよく見てください。 普段利用している宅配便業者の公式サイトを確認し、そちらに記載されている正式な差出人情報と見比べてみましょう。不一致がある場合は、怪しい通知の可能性が高いです。
ステップ 2: メッセージの内容を冷静に確認する
メッセージに書かれている内容を注意深く読みます。 「お届け予定の確認はコチラ」「詳しい状況はリンク先へ」などと、URL(インターネット上のアドレス)や電話番号が記載されていませんか。また、「すぐに手続きしないと荷物が送れません」「至急確認してください」などと、あなたを急かしたり、不安をあおったりするような言葉が使われていませんか。 もし、身に覚えのない荷物について書かれていて、不自然な点があれば、そのメッセージは怪しいかもしれません。
ステップ 3: メッセージ内のURLや電話番号には触れない
怪しい通知に記載されているURLをクリック(タップ)したり、電話番号に電話をかけたりするのは、絶対に避けてください。 URLのクリックや電話をかけたことで、偽物のウェブサイトに誘導されたり、個人情報を聞き出されたり、高額な通話料を請求されたりする危険性があります。
ステップ 4: 公式サイトや公式アプリで直接確認する
もし、本当に荷物が届く可能性があるのか心配な場合は、届いた通知にあるURLや電話番号を使うのではなく、ご自身で普段利用している宅配便業者の公式サイトをインターネット検索で見つけるか、公式アプリを開いてください。 公式サイトや公式アプリには、「お問い合わせ番号」を入力して荷物の状況を確認できる機能があります。もし、怪しい通知に「お問い合わせ番号」が記載されていても、まずは公式サイトや公式アプリでその番号を入力して調べてみましょう。身に覚えのない番号であれば、やはり怪しい通知である可能性が高いです。
不安な時は、一人で抱え込まずに相談を
これらのステップを確認しても、やはり不安が残る場合は、一人で悩まずに信頼できる人に相談することが大切です。ご家族や、お住まいの地域の消費生活センター、警察などに相談することもできます。
- 消費生活センター: 製品やサービスに関する消費者トラブルについて相談できます。最寄りの消費生活センターの電話番号は、国民生活センターのウェブサイトなどで確認できます。
- 警察: 不審なメールやSMSによる詐欺被害の可能性があれば、警察に相談することも検討できます。
まとめ
身に覚えのない宅配便の「お届け予定」通知は、不安を感じさせるものかもしれません。しかし、慌てずに、差出人やメッセージの内容を確認し、特にメッセージ内のURLや電話番号には触らないというシンプルなステップを実践することで、多くの怪しい通知を見分けることができます。
公式な情報は、必ず公式サイトや公式アプリから確認することを心がけてください。そして、もし不安なことがあれば、遠慮なく信頼できる人や専門機関に相談してください。これらの簡単なステップを踏むことで、インターネットをより安全に、安心して利用することができます。