インターネットで知らない差出人からメールが届いたら？ 開く前に確認したいシンプルステップ
インターネットを利用していると、時々、知らない方からメールが届くことがあるかもしれません。中には、見たことのない会社や個人名からのメールに、少し不安を感じることもあるでしょう。
こうしたメールの中には、個人情報を盗もうとしたり、ウイルスを送りつけたりする、いわゆる「迷惑メール」や「詐欺メール」の可能性があります。しかし、慌てる必要はありません。少し注意して確認することで、安全に対応することができます。
ここでは、知らない差出人からのメールが届いた際に、開く前に確認しておきたいシンプルなステップをご紹介します。
ステップ1：差出人のアドレスを確認する
メールが届いたら、まずは「差出人」の名前だけでなく、その後ろに表示されている「メールアドレス」をよく見てみましょう。
- 知っている名前でも注意が必要です：例えば、知っている会社の名前が表示されていても、メールアドレスがその会社の正式なものではない場合があります。正式な会社のメールアドレスは、通常、会社名の後に@マークと会社のドメイン名（例：○○○@example.co.jp のような形式）が続きます。全く関係のない意味不明な文字列や、GmailやYahoo!メールなどの無料サービスのアドレスが使われている場合は、怪しい可能性があります。
- 普段使わないアドレスからのメールにも注意：たとえ知人からのメールのように見えても、普段その人が使わないようなアドレスから届いている場合も、なりすましの可能性があります。
メールアドレスが少しでもおかしいと感じたら、注意が必要です。
ステップ2：件名を確認する
次に、メールの「件名」を見てみましょう。怪しいメールは、読んだ人を驚かせたり、不安にさせたり、すぐに開かせようとしたりするような件名を使っていることがあります。
- 「重要」「緊急」「警告」といった言葉で、すぐに中身を見なければ大変なことになると思わせようとする。
- 「当選」「無料プレゼント」など、魅力的な言葉で興味を引こうとする。
- 身に覚えのない請求や支払いを求める内容が書かれている。
件名だけで「何かおかしいな」と感じたら、そのメールは怪しい可能性が高いと言えます。
ステップ3：安易にメールを開いたり、中身をクリックしたりしない
ステップ1とステップ2で少しでも怪しいと感じた場合は、絶対に安易にメールを開いたり、本文中のURL（インターネットアドレス）をクリックしたり、添付されているファイルを開いたりしないでください。
怪しいメールの中には、開くだけでも危険なものや、URLをクリックした途端にウイルスに感染したり、個人情報を抜き取られたりするものがあります。添付ファイルを開くと、パソコンやスマートフォンが使えなくなってしまうこともあります。
メールの内容が気になっても、怪しいと思ったら「開かない」「クリックしない」「ファイルを開かない」を徹底することが、自分自身を守るための最も重要な行動です。
もし不安になったら、誰かに相談することも大切です
これらのステップで確認しても、どうすれば良いか分からない、やはり不安だと感じることもあるかもしれません。そんな時は、一人で抱え込まず、信頼できるご家族や友人、または公的な相談窓口に相談することを検討してください。
- 警察の相談窓口：サイバー犯罪に関する相談窓口があります。
- 消費生活センター：詐欺的なトラブルについて相談できます。
ご自身だけで判断するのが難しい場合は、専門家や信頼できる人に相談することで、適切なアドバイスを得られます。
まとめ：落ち着いて、怪しいと思ったら無視する勇気を
インターネットの世界には、残念ながら悪意を持った情報も存在します。しかし、知らない差出人からのメールが全て危険なわけではありません。
今回ご紹介したシンプルなステップで確認し、少しでも「怪しいな」と感じたら、メールを開かずに無視するか、削除することが、安全を守るための賢明な判断です。
不安になった時は、まずは落ち着いてメールを確認し、自分で判断できない場合や、誤って開いてしまって心配な場合は、信頼できる相談先にご連絡ください。皆さんがインターネットを安心して利用できることを願っています。