騙されないためのチェックリスト

インターネットで「無料のセキュリティソフト」を勧められたら? 安易にインストールしないための確認ステップ

Tags: セキュリティソフト, 詐欺, インターネット, 確認方法, 注意喚起, 偽警告

インターネットを利用していると、突然画面に「ウイルスに感染しています」「お使いのパソコンが遅くなっています」「無料のセキュリティ対策が必要です」といった表示が出て、何らかのソフトのインストールを勧められることがあります。

これらの表示を見て、ご自身のパソコンやスマートフォンに問題が起きたのではないかと心配になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その表示が信頼できるものかどうか、一度立ち止まって確認することがとても大切です。安易に表示に従ってソフトをインストールしてしまうと、逆に危険なソフトを入れてしまう可能性もあるからです。

ここでは、そのような表示を見た際に、騙されずに安全を確かめるためのシンプルな確認ステップをご紹介します。どうぞ落ち着いて、一つずつ確認してみてください。

ステップ1:表示された画面を安易にクリックしたり、電話したりしない

突然表示された警告のような画面は、あなたを慌てさせて、冷静な判断力を奪うことを目的としている場合が多くあります。画面に表示されたボタンを安易にクリックしたり、「サポートに電話してください」と書かれていても、そこに書かれた電話番号に絶対に電話したりしないでください。

多くの場合、これらの表示は偽物であり、クリックすることで不審なサイトに誘導されたり、高額な請求をされたりする可能性があります。

ステップ2:表示された画面を落ち着いて閉じることを試みる

怪しいと思われる表示が出たら、まずはその画面を閉じましょう。

パソコンの場合、画面右上の「×」ボタンをクリックして、ウィンドウを閉じられるか試してください。もし閉じられない場合や、閉じようとすると別の警告が出る場合は、パソコンのキーボードにある「Ctrl」キーと「Alt」キー、そして「Delete」キーの3つを同時に押してみてください。そうすると「タスクマネージャー」という画面が表示されることがあります。タスクマネージャーには、今開いているソフトや画面の一覧が表示されますので、怪しいと思われる項目を選んで「タスクの終了」ボタンをクリックすると、閉じることができる場合があります。

スマートフォンの場合、使用しているアプリやブラウザを切り替えたり、強制終了させたりすることで画面を閉じられることが多いです。具体的な方法はスマートフォンの種類によって異なりますが、「マルチタスク画面」を表示して、該当するアプリやブラウザを上や横にスワイプして消すのが一般的な方法です。

どうしても画面が消せない場合は、パソコンやスマートフォンの電源ボタンを長押しして一度再起動することも一つの方法です。ただし、保存していない作業中のデータがある場合は消えてしまうことがありますのでご注意ください。

ステップ3:本当にセキュリティ対策が必要か、正規の方法で確認する

インターネット上で突然表示された「無料セキュリティソフト」や「最適化ツール」の勧誘は、偽物である可能性が高いです。

本当にセキュリティ対策が必要かどうか、またはお使いの端末に問題があるかどうかは、普段お使いの信頼できるセキュリティソフトや、パソコン・スマートフォンの設定画面から確認するのが正しい方法です。お使いの機器に標準で搭載されているセキュリティ機能を確認したり、ご家族が詳しい場合は相談したりするのも良いでしょう。

また、信頼できるセキュリティソフトを入手したい場合は、インターネット上の広告からではなく、そのソフトを提供している会社の公式サイトや、AppleのApp Store、Google Playストアといった正規の場所から探してインストールすることが重要です。

ステップ4:不安な時は一人で抱え込まず、信頼できる人に相談する

怪しい表示を見て不安を感じたり、どう対応して良いか分からなかったりする場合は、一人で悩まず、身近な信頼できるご家族やご友人に相談してみてください。

また、このようなインターネット上のトラブルに関して、公的な相談窓口も存在します。例えば、お住まいの地域の消費生活センターや、警察の相談窓口などが役立つ情報を提供してくれることがあります。

この記事でご紹介したステップを思い出して、慌てずに一つずつ確認してみてください。インターネットを安全に利用するためには、怪しいと思われる表示や勧誘に安易に従わず、常に立ち止まって確認する心がけが大切です。少しでも不安を感じたら、信頼できる情報源や相談先を活用してください。