インターネットやメッセージで送られてきたURL、クリックする前に確認したいこと
インターネットを使っていると、メールやメッセージ、ウェブサイトを見ている時にURL(ウェブサイトのアドレス)を見かけることがあります。時々、このURLをクリックしてしまったために、困ったことに巻き込まれてしまうという話を聞くことがあります。
例えば、開いたウェブサイトが偽物で個人情報を盗られてしまったり、コンピューターやスマートフォンがウイルスに感染してしまったりすることがあります。
ここでは、インターネットやメッセージでURLを見かけたときに、クリックする前に自分で簡単にできる確認のポイントをいくつかご紹介いたします。これらの確認ステップを知っておくことで、インターネットをより安全に利用することができます。
怪しいURLのサインに気づくためのポイント
メッセージなどで送られてきたURLをすぐにクリックするのではなく、少し立ち止まって以下の点を確認してみましょう。
ポイント1:アドレスの見た目がおかしくないか確認する
URLは「https://www.example.com」のように、決まった形で書かれています。特に重要なのは「example.com」のように、サイトの持ち主を示す部分(これをドメイン名と呼びます)です。
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知っているはずの会社やサービスなのに、見たことのない名前が入っている 例えば、有名な会社のアドレスが「https://〇〇-support.xyz.com」のようになっていたり、「https://〇〇.co.jp」のはずが「https://〇〇.biz」のようになっている場合です。よく知っている名前が含まれていても、その前後に見慣れない文字や記号が付いている場合は注意が必要です。
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やたらと文字が長く複雑なアドレスになっている たくさんの記号や意味不明な単語が羅列されているようなURLも、不審な場合があります。
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短いURLに変換されている TwitterやFacebookなどで、URLを短くするために「bit.ly」や「goo.gl」などのサービスが使われることがあります。短いURLは元のURLが隠れているため、クリックするまで安全かどうかが分かりません。基本的には、短いURLは用心して扱った方が安全です。どうしても確認したい場合は、短縮URLを解除して元のURLを表示させるサービスを利用する方法もありますが、慣れない場合は無理せず、提供元が信頼できるかだけで判断する方が良いでしょう。
ポイント2:アドレスの始まりが「https://」になっているか確認する
URLの始まりは「http://」か「https://」のどちらかになっています。「https://」で始まるアドレスは、データのやり取りが暗号化されていることを示しており、特に個人情報などを入力するサイトでは非常に重要です。「http://」で始まるサイト全てが危険なわけではありませんが、個人情報を入力するページで「http://」になっている場合は、そのサイトが本当に安全か改めて考えてみましょう。
ポイント3:メッセージや情報の発信元を確認する
URLが送られてきたメッセージは、本当にその人や会社から送られたものか、立ち止まって考えてみましょう。
- 知り合いの名前で届いたが、いつもと文の感じが違う
- 大手企業からのお知らせだが、公式のウェブサイトやアプリには同じ情報がない
- 当選したというメッセージだが、応募した覚えがない
このように、心当たりがない、あるいは不自然だと感じた場合は、そのURLをクリックしない方が安全です。不安な場合は、自分でその企業やサービスの公式サイトを検索して確認したり、直接問い合わせてみたりすることをお勧めいたします。
もし怪しいURLをクリックしてしまったら
もし誤って怪しいURLをクリックしてしまったかもしれない、と不安になった場合でも、慌てずに落ち着いて行動しましょう。
- 開いたページで何も入力したり、ダウンロードしたりしない もし怪しいウェブサイトが表示されたら、すぐにそのページを閉じましょう。個人情報の入力や、何かファイルをダウンロードするように求められても、絶対に応じないでください。
- 使用しているセキュリティソフトでスキャンを実行する もしお使いのコンピューターやスマートフォンにセキュリティソフトが入っていれば、一度スキャン(検査)を実行してみましょう。
- 不安な場合は信頼できる相談窓口に連絡する どうしても心配な場合は、お住まいの地域の消費生活センターや、警察の相談窓口などに連絡してみることも考えてみましょう。一人で抱え込まずに相談することが大切です。
まとめ
インターネットやメッセージでURLを見かけたときに、クリックする前に少し立ち止まり、アドレスの見た目や発信元を確認する習慣をつけることで、多くのインターネット上の危険から身を守ることができます。もし少しでも「おかしいな」と感じたら、クリックしない、無視する、削除するなど、無理に先に進まないことが大切です。
これらの簡単な確認ステップが、皆さんがインターネットを安心して利用するためのお役に立てれば幸いです。