インターネットで見かけた「初回限定」がお得すぎ? 定期購入サイトを見分けるシンプルな確認ステップ
インターネットでお買い物を楽しむことは、私たちの生活を豊かにしてくれます。しかし残念ながら、インターネット上には、商品の見せ方や契約の条件を分かりにくくし、お客様を困らせようとする悪質なサイトも存在します。
最近よく見られる手口の一つに、「初回限定」「お試し価格」と大きくうたいながら、実は気づかないうちに数回分の購入が義務付けられる「定期購入」の契約になってしまう、というものがあります。
こうしたトラブルに巻き込まれないために、インターネットで商品を購入する前に、誰でも簡単にできるいくつかの確認ステップを知っておくことが大切です。
インターネットの定期購入で騙されないための確認ステップ
ここでは、インターネットで商品を購入する際に、特に「初回限定」や「お得な価格」に惹かれた場合に確認していただきたい、シンプルで具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:価格表示全体をよく確認する
ウェブサイトに表示されている価格を、一番下までスクロールして隅々までよく見てください。
- 「初回〇〇円」と大きく表示されていても、その近くや少し離れた場所に「〇回の継続購入が条件となります」「合計金額は〇〇円です」といった小さな文字で書かれた説明がないか探してみましょう。
- 「実質無料」と書かれている場合も、後で送料や手数料がかかる、または他の商品を同時に購入する必要があるなど、条件が隠されていないか確認が必要です。
ステップ2:「定期購入」や「自動更新」という言葉を探す
商品ページや購入手続きの画面に、「定期購入」「定期お届け」「自動更新」といった言葉がないか探してみてください。これらの言葉が見つかったら、それは定期的に商品が送られてくる契約の可能性が高いです。
- これらの言葉が見つかったら、どのような頻度で届くのか、代金はいくらなのかを必ず確認してください。
ステップ3:解約の方法や条件を確認する
定期購入の場合、多くの場合は途中で解約することができますが、その方法や条件がサイトの分かりにくい場所に書かれていることがあります。
- 「特定商取引法に基づく表示」や「利用規約」「よくある質問(FAQ)」といった項目を探し、「解約」「退会」といった言葉が含まれる部分を読んでみましょう。
- 「〇回購入しないと解約できない」「解約は次回到着日の〇日前までに電話で連絡が必要」といった条件が書かれていないか確認してください。電話番号がなかなか見つからない、といった場合も注意が必要です。
ステップ4:販売業者について調べてみる
信頼できる相手か確認するために、販売業者の情報を見てみましょう。
- ウェブサイトに会社名、住所、電話番号がしっかりと記載されているか確認してください。これらの情報が不明確な場合や、連絡先が携帯電話の番号だけ、といった場合は注意が必要です。
- 会社名をインターネットで検索して、その会社が実際に存在するか、評判はどうかなどを簡単に調べてみるのも良い方法です。ただし、検索結果の情報も全てを鵜呑みにせず、参考程度にしてください。
ステップ5:契約内容を記録しておく
万が一トラブルになった場合に備えて、契約内容を記録しておくことが大切です。
- 申し込みの画面をスマートフォンのカメラで写真に撮っておくか、パソコンの機能で画面を保存しておきましょう。
- 注文した後に届く「注文確認メール」も、契約内容が書かれている大切な書類ですので、削除せずに保管しておいてください。
もし不安な取引をしてしまったら
もし、これらのステップを確認する前に契約してしまったり、後から「これは怪しいかもしれない」と不安になったりした場合は、一人で悩まず、すぐに専門の相談先に連絡することが大切です。
- 消費者ホットライン「188」(いやや)に電話すると、最寄りの消費生活センターなど、専門の相談窓口を案内してもらえます。
まとめ
インターネットでの定期購入トラブルは、商品の見せ方や契約条件を分かりにくくすることで起きています。今回ご紹介したステップのように、価格表示、定期購入に関する記載、解約方法、販売業者情報などを落ち着いて一つ一つ確認することで、多くのトラブルを防ぐことができます。
少しでも「おかしいな」「分かりにくいな」と感じたら、一度立ち止まって確認することが、ご自身を守ることに繋がります。もし困ったときは、ためらわずに信頼できる相談先に連絡してください。焦らず、落ち着いて対応することが何よりも大切です。