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インターネットで開いたサイト、安全か確認するためのアドレスの見方

Tags: ウェブサイト, アドレス, URL, 詐欺対策, 確認方法

インターネットを使っていると、さまざまなウェブサイトを目にする機会があるかと思います。生活に役立つ情報や、趣味、お買い物のサイトなど、便利なものがたくさんあります。

一方で、残念ながら、本物そっくりに作られた偽のサイトが存在することもあります。こうした偽サイトは、皆さんの大切な情報やお金をだまし取ろうとする悪意を持ったものです。インターネットを安全に使うためには、今見ているサイトが信頼できるものなのかを、ご自身で確認できる簡単な方法を知っておくことが大切です。

この記事では、ウェブサイトが安全かどうかを判断するための、シンプルで分かりやすい「アドレスの見方」をご紹介します。

ウェブサイトのアドレス(URL)とは何でしょうか?

ウェブサイトのアドレスとは、そのサイトがインターネット上のどこにあるのかを示す「住所」のようなものです。「ユーアールエル(URL)」と呼ばれることもあります。

皆さんがウェブサイトを見ているとき、画面の上の方や下に、文字や記号が並んだ部分が表示されているのを見たことがあるかと思います。これが、そのサイトのアドレスです。

このアドレスには、そのサイトが誰によって運営されているのか、どのような種類のサイトなのかといった情報が含まれています。信頼できるサイトは、決まった正しいアドレスを持っています。怪しいサイトは、本物に似せようとしていますが、注意深く見ると正規のアドレスとは違う点があることが多いのです。

アドレスを確認するシンプルな手順

アドレスを確認するのは、とても簡単な手順です。パソコンでもスマートフォンでも、基本的な操作は同じです。

  1. アドレスが表示されている場所を見る

    • パソコンの場合:多くの場合、インターネットを見るソフト(ブラウザといいます)の画面の一番上に、細長い枠があり、そこにアドレスが表示されています。
    • スマートフォンの場合:インターネットを見るアプリの画面の上の方、または下の方に、アドレスが表示されていることが多いです。画面を少し上にスクロールすると表示されることもあります。
  2. 表示されているアドレスを注意して見る

    • そこに表示されている文字の並びを、落ち着いて確認してみてください。

アドレスのどこを見れば安心できるのでしょうか?

アドレスの中で特に確認していただきたいポイントがいくつかあります。

ポイント1:鍵マーク(🔒)と「https」を確認する

アドレスの一番左側に、小さな「鍵」のマークが表示されているか確認してみてください。そして、アドレスの始まりが「https://」となっているかを見てください。

ただし、httpsだからといって、そのサイトが「本物」であると完全に保証されるわけではありません。偽サイトでもhttpsを使っていることがあるためです。これはあくまで、安全なサイトを見分けるための一つの重要な目印としてください。

ポイント2:サイトの本当の持ち主を示す部分を確認する

アドレスの中で、特に重要な部分があります。それは「〇〇.com」や「〇〇.co.jp」、「〇〇.jp」といった形をしている部分です。(〇〇の部分はサイトによって変わります)

この部分は「ドメイン名」と呼ばれ、そのウェブサイトの「本当の住所」のようなものです。信頼できる企業や組織は、独自の正確なドメイン名を持っています。

例えば、有名な銀行のサイトであれば、銀行の名前が入った正しいドメイン名を使っているはずです。偽サイトは、本物のドメイン名にそっくりな、しかし少しだけ違うドメイン名を使っていることがあります。

このドメイン名の部分を注意深く見ることが、偽サイトを見破るために非常に役立ちます。

もし怪しいアドレスを見たら?

もしアドレスを見て「何かおかしいな」「普段と違うな」と感じたら、そのサイトでの個人情報の入力やお買い物は一旦立ち止まってください。慌てて情報を入力したり、ボタンを押したりしないことが大切です。

そのサイトが本物かどうか確認したい場合は、一度そのページを閉じ、普段使っている方法(公式のブックマークやお気に入り、信頼できる検索サイトからの検索など)で改めてそのサイトにアクセスしてみてください。正規のアドレスからアクセスすれば、安心できるはずです。

まとめ

ウェブサイトのアドレス(URL)を確認することは、インターネット上の偽サイトや詐欺から身を守るための、とてもシンプルで有効なステップです。

これらの確認を習慣にすることで、インターネットをより安心してご利用いただけるようになります。もし、アドレスを見てもどうしても不安な場合は、信頼できるご家族や友人、あるいは後述するような公的な相談窓口に相談することも考えてみてください。

落ち着いて、一つずつ確認する習慣が、皆さんのインターネットライフを守る大きな力となります。