「困っている」と家族や友人からメッセージが来たら? 騙されないための確認ステップ
インターネットを利用していると、ご家族やご友人からメッセージが届くことがあるかと思います。普段やり取りしている相手からのメッセージは、つい安心してしまいます。しかし、残念なことに、その大切なご家族やご友人を装った、偽のメッセージが出回っていることがあります。
特に、「携帯をなくして連絡手段がない」「お金を貸してほしい」「代わりに支払ってほしい」といった、急ぎの用件でお金や個人情報を要求するメッセージには注意が必要です。このようなメッセージを受け取った際に、慌てずに安全を確認するためのシンプルなステップをご紹介します。
家族や友人を名乗る怪しいメッセージを見分けるための確認ステップ
このようなメッセージを受け取った時に、最も大切にしていただきたいのは、「メッセージだけで判断しないこと」です。
以下のステップを順番に試してみてください。
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メッセージを送ってきた相手の「知っている電話番号」に、 直接電話をかけて確認する
- これが最も確実で、推奨される方法です。
- メッセージが届いたスマートフォンとは別の電話(固定電話など)や、相手の普段使っている電話番号がわかる場合は、その番号に電話をかけてみてください。
- メッセージに書かれている電話番号や連絡先に電話をかけたり、メッセージアプリでそのまま返信したりするのは危険です。相手が詐欺師の場合、そのまま指示に従うように仕向けられてしまいます。
- 声を聞けば、本物の家族や友人かどうかすぐに分かります。
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電話がつながらない場合でも、すぐに指示に従わない
- 電話をかけてもつながらない場合もあるかもしれません。しかし、焦ってメッセージの指示通りにお金を振り込んだり、個人情報を伝えてはいけません。
- 本当に困っているとしても、メッセージアプリだけのやり取りでお金の話を進めるのは、普段の様子と比べて不自然ではないでしょうか。
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別の方法で本人に連絡を試みる
- もし、メッセージを送ってきた相手と連絡を取る別の方法(例えば、別のメッセージアプリを使っている、共通の知人に連絡が取れるなど)があれば、そちらの方法で本人に連絡を取り、メッセージが本当に本人からのものか確認してみてください。
なぜ「知っている電話番号への直接電話」が有効なのか
詐欺師は、声を聞かれることを嫌がる傾向があります。直接電話をかけられると、本人でないことがすぐにばれてしまうからです。そのため、本物の電話番号に電話をかけるという行動は、詐欺師を遠ざける効果があります。
もし不安になったら、一人で悩まずに相談してください
このような怪しいメッセージについて、どうすれば良いか判断に困ったり、不安になったりした場合は、一人で抱え込まず、信頼できる場所に相談することが重要です。
- ご家族や信頼できるご友人
- お住まいの地域の警察署 または #9110(警察相談専用電話)
- お住まいの地域の消費生活センター (電話番号は「〇〇市 消費生活センター」のようにインターネットで検索するか、局番なしの188番で案内してもらえます)
これらの相談先は、皆さんが安心してインターネットを利用できるようサポートしてくれます。
まとめ
家族や友人からのメッセージは、私たちの心を和ませてくれるものです。しかし、残念ながら、それを悪用しようとする人もいます。急にお金や個人情報を要求するメッセージを受け取った際は、慌てず、まずは相手の「知っている電話番号に直接電話をかけて確認する」ことを思い出してください。
このシンプルな一手間が、あなたを怪しい情報から守る大きな力となります。安心してインターネットを利用するために、確認する習慣を身につけていきましょう。