スマートフォンに新しいアプリを入れる時、安心のための確認ステップ
スマートフォンには、生活を便利にする様々なアプリがあります。地図を見たり、天気予報を知ったり、離れたご家族と連絡を取り合ったりと、たくさんのことができるようになります。
しかし、中には利用者の個人情報を不正に抜き取ったり、意図しない高額な請求をしたりするような、怪しいアプリも残念ながら存在します。
スマートフォンに新しいアプリを入れる際に、少し立ち止まって簡単な確認をすることで、多くのトラブルを避けることができます。ここでは、誰でも簡単にできる安心のための確認ステップをご紹介します。
ステップ1:アプリストアからダウンロードする
スマートフォンでアプリを探したり、ダウンロードしたりする際は、必ずお使いのスマートフォンの「アプリストア」を利用してください。
- iPhoneの場合は「App Store」
- Androidスマートフォンの場合は「Google Play ストア」
これら公式のアプリストアでは、ある程度の審査が行われています。インターネット上のウェブサイトなど、アプリストア以外からアプリのファイルをダウンロードしてインストールするのは非常に危険です。もし、アプリストア以外からのインストールを促されても、絶対に行わないでください。
ステップ2:アプリの名前と提供元を確認する
アプリストアで目的のアプリを見つけたら、すぐにインストールボタンを押す前に、そのアプリの名前と「提供元」や「開発者」の名前を確認しましょう。
有名な会社や、新聞やテレビなどで見かける組織が提供しているアプリであれば、比較的安心できると言えます。聞いたことのない名前や、不自然な日本語で書かれている場合は注意が必要です。
ステップ3:アプリの評価とレビューを確認する
多くのアプリストアでは、アプリの利用者が評価(星の数など)をつけたり、レビュー(感想や意見)を書いたりすることができます。
- 星の数が非常に少ない、あるいは極端に高い(不自然に全てが最高評価)場合は注意が必要です。
- 書かれているレビューをいくつか読んでみましょう。「使いやすい」「便利」といった肯定的な意見が多いか、「すぐに固まる」「変な広告が出る」「個人情報を求められた」といった否定的な意見がないかを確認します。
- ただし、全てのレビューが正しいとは限りません。あくまで参考の一つとしてください。利用者が多い(ダウンロード数が多い)アプリは、ある程度信頼できる目安になります。
ステップ4:アプリが必要とする「権限」を確認する
アプリをインストールする際や、初めて起動する際に、「〇〇へのアクセスを許可しますか?」といった画面が表示されることがあります。これは、そのアプリがスマートフォンの特定の機能(カメラ、連絡先、位置情報、写真など)を利用するために必要な許可(権限)を求めているものです。
例えば、カメラアプリがカメラへのアクセスを求めるのは自然です。しかし、単純なゲームアプリが連絡先や位置情報へのアクセスを求めてきたら、少し不自然に感じられます。
アプリが必要とする権限が、そのアプリの機能に見合っているかを確認してみましょう。もし不自然な権限を求めていたら、インストールをためらったり、インストール後にその権限をオフに設定したりすることを検討してください。
もし怪しいアプリを入れてしまったら
もし間違って怪しいアプリを入れてしまったかもしれない、と不安になったら、まずは落ち着いてください。
- すぐにそのアプリをアンインストール(削除)することを試みましょう。スマートフォンの画面上でアプリのアイコンを長押しすると、「削除」や「アンインストール」といった選択肢が表示される場合が多いです。
- もしアンインストールできない、あるいはアンインストールしても不安が残る場合は、一人で抱え込まず、お住まいの地域の消費生活センターや、スマートフォンの購入元(携帯電話ショップなど)に相談することをお勧めします。
最後に
スマートフォンに新しいアプリを入れる際の簡単な確認ステップをご紹介しました。これらのステップは、インターネット上の多くの危険からご自身を守るために役立ちます。
新しいアプリを入れる前に少し立ち止まり、焦らずに一つずつ確認してみてください。もし不安な点があれば、信頼できるご家族やご友人に相談するのも良いでしょう。安全にスマートフォンを利用して、便利な暮らしを楽しみましょう。