怪しいメールに添付ファイルがついていたら? 開く前に確認したいこと
インターネットを利用していると、時にはメールにファイルが添付されて届くことがあります。便利な機能ですが、中には開いてしまうと危険なファイルが紛れ込んでいる場合もあります。怪しいメールに添付ファイルがついていた際、どのように対処すれば良いのか、開く前に確認したいシンプルなポイントをご紹介します。
メールに添付されているファイルとは
メールに添付されるファイルとは、文章や写真、動画、プログラムなど、様々な種類のデータをメールと一緒に送るための機能です。仕事の書類を送ったり、家族と写真を共有したりと、普段から利用されている方も多いかもしれません。
しかし、この添付ファイルの中に、コンピューターウイルスや、個人情報を盗み取るプログラムが隠されていることがあります。もしそのようなファイルを開いてしまうと、ご自身のパソコンやスマートフォンがウイルスに感染したり、大切な情報が悪用されたりする危険があります。
怪しい添付ファイルを見分けるための確認ステップ
メールの添付ファイルを開く前に、以下の点を確認することで、多くの危険を避けることができます。誰でも簡単にできるシンプルな確認ステップです。
ステップ 1:送信者は誰ですか
まず、そのメールが誰から送られてきたものかを確認します。知っている相手からのメールですか。もし知らない相手からのメールであれば、特に注意が必要です。家族や友人、仕事関係の人など、知っている相手からのメールであっても、普段と違う様子がないか確認するとより安心です。
ステップ 2:メールの件名や本文は自然ですか
送られてきたメールの件名や本文に不自然な点はありませんか。 * 件名が意味不明である * 本文の日本語がおかしい、誤字脱字が多い * 身に覚えのない請求書や当選通知などが送られてきている * 不安を煽るような内容(「すぐに対応しないと大変なことになります」など)が書かれている
このような場合、怪しいメールである可能性が高いです。
ステップ 3:添付ファイルを開く必要がありますか
送られてきたメールの内容から判断して、添付ファイルを開く必要がある内容ですか。例えば、注文した覚えのない商品の請求書が添付されていたり、応募した覚えのない懸賞の当選通知にファイルが添付されていたりする場合、それは不自然です。本当にそのファイルを開く必要があるのか、立ち止まって考えてみましょう。
ステップ 4:差出人のメールアドレスを確認しましょう
メールソフトによっては、送信者の名前だけが表示されている場合があります。表示されている名前が知っている相手の名前でも、実際に送られてきたメールアドレスは全く違うアドレスかもしれません。 メールソフトで送信者の部分をクリックするなどして、表示されている名前だけでなく、実際のメールアドレス(@マーク以下の部分も含みます)を確認してみてください。正規のアドレスと少しでも違う場合、偽装されている可能性があります。確認方法が分からない場合は、無理に行う必要はありません。
もし添付ファイルが怪しいと思ったら
これらの点を確認して、少しでも怪しいと感じたら、添付ファイルは絶対に開かないでください。
- 送信者に直接確認する: もし知っている相手からのメールで内容が不自然な場合は、メールではなく、電話などで「このメールはあなたから送られたものですか?」と直接確認するのが最も安全です。ただし、メールの返信で確認するのは避けましょう。
- メールを削除する: 怪しいメールは開かずにそのまま削除してください。ゴミ箱からも完全に削除するとより安心です。
- 信頼できる人に相談する: ご家族や、インターネットのことに詳しい信頼できる友人などに相談してみるのも良いでしょう。
慌てずに、冷静に対処することが大切です
怪しいメールや添付ファイルを受け取ると、不安に感じられるかもしれません。しかし、慌てる必要はありません。まずはご紹介したシンプルな確認ステップを試してみてください。少しでも不審な点があれば、決して添付ファイルを開かずに、削除する、または信頼できる人に相談するという行動が、ご自身を守ることにつながります。
インターネットを安全に利用するためには、少しの注意と確認が大切です。もし不安なことや困ったことがあれば、一人で抱え込まずに、信頼できる相談先を利用することも考えてみてください。