インターネットの『サブスクリプション』、心当たりがない請求が来たら? 確認と安心のためのステップ
インターネットを利用していると、「サブスクリプション」という言葉を聞くことがあります。これは、音楽や動画のサービス、新聞や雑誌、あるいは様々な便利な機能など、特定のサービスを毎月または毎年、定額料金で利用できる仕組みのことです。
こうした便利なサブスクリプションですが、「いつの間にか登録していた」「覚えのない請求が来ている」といったご経験や、そのような話を聞いて不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。特に、無料期間のつもりが自動的に有料に切り替わってしまった、というケースは少なくありません。
もし、心当たりのないサブスクリプションの請求に気づいたら、慌てずに以下のステップで確認を進めてみましょう。
ステップ1:どこからの請求か確認する
まずは、請求書やクレジットカード、銀行口座の明細書などを確認し、具体的に「どのサービス」からの請求なのかを特定します。明細には、サービス名や提供会社の名前が記載されていることが多いです。
もし明細を見てもよく分からない場合でも、心配はいりません。次に進みましょう。
ステップ2:サービス名をインターネットで検索してみる
明細に記載されていたサービス名や会社名をインターネットで検索してみましょう。
- そのサービスがどのような内容なのか
- 本当に実在する会社なのか
- 同じような覚えのない請求に関する情報がないか
などを調べることができます。公式サイトが見つかることもあれば、他のインターネット利用者の方々が情報交換している掲示板などが見つかることもあります。
ただし、検索結果に出てくる情報の中には、公式ではないサイトや、不安を煽るような情報も混ざっている可能性があります。あくまで参考程度にとどめ、公式サイトや信頼できそうな情報を見つけるように心がけてください。
ステップ3:契約状況を確認できるか探してみる
サービス名が分かったら、そのサービスのウェブサイトやアプリを探してみましょう。もし過去に利用したことがある、あるいは登録した可能性がある場合は、ご自身の「マイページ」のような場所があるかもしれません。
一般的に、サブスクリプションの契約状況は、サービスの公式サイトにログインするか、利用しているアプリやスマートフォンの設定画面から確認できる場合があります。
確認する場所の例としては、
- サービスの公式サイトにある「マイアカウント」「契約情報」などのページ
- スマートフォンでアプリをダウンロードした場所(App StoreやGoogle Playなど)の設定メニュー
などがあります。もしログインに必要な情報(メールアドレスやパスワード)が分からなくても、パスワードを再設定する機能が用意されていることが多いです。
ステップ4:覚えがない場合や、自分で確認できない場合の対処法
ご自身で確認しても、やはり心当たりがない、あるいは確認方法が複雑で難しい、と感じた場合は、一人で悩まず、次のような場所に相談することを検討しましょう。
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クレジットカード会社や金融機関に相談する 請求元の情報が分かれば、利用しているクレジットカード会社や銀行に相談してみましょう。不正な請求の可能性があるかどうかの確認や、今後の対応についてアドバイスを得られることがあります。
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サービスの提供元に直接問い合わせる もしサービスの連絡先(電話番号やメールアドレス)が分かれば、そこに問い合わせてみることも一つの方法です。ただし、問い合わせる際は、安易に個人情報や支払い情報を伝えないよう注意が必要です。公式サイトに記載されている連絡先など、信頼できる情報源を確認してから連絡するようにしましょう。
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消費生活センターに相談する インターネット上でのトラブルや覚えのない請求について、公的な相談窓口である消費生活センターに相談することができます。専門の相談員が、状況に応じて適切なアドバイスや、解決に向けたサポートをしてくれます。お住まいの地域の消費生活センターの連絡先は、インターネットで検索するか、役所の窓口などで確認できます。
安心してインターネットを利用するために
サブスクリプションは便利なサービスですが、意図せず契約してしまうことや、請求に気づかないこともありえます。
もし、心当たりのない請求を見つけて不安になったら、まずは慌てずに明細を確認し、冷静に情報を集めることから始めてみてください。そして、ご自身での確認が難しかったり、やはり不安が解消されない場合は、クレジットカード会社や消費生活センターのような、信頼できる機関に相談することが大切です。
一人で抱え込まず、周りの人や専門の相談窓口に話を聞いてもらうことで、安心して対処を進めることができます。